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私の話

初めに私の話を聞いてください。
私は小学生の時はまったく英語というものに縁がなく、中学に入学した時にも英語をEnglishということさえ知りませんでした。
中学1年の時の最初の英語の先生は、その年に有名女子大を卒業して赴任してきたばかりの先生でした。
親しみのある顔で、何よりとても英語の発音がきれいな先生でした。最初にこのような先生に巡り会えたのは幸運だったと思います。2年生になって他の男の英語の先生に替わったら、あまりに発音が下手で辟易した記憶があります。

中学高校と、普通に学校の授業で英語を勉強して、大学は工学部へ行きました。
大学では特に英語を勉強することは無かったのですが、卒業論文を書くために英語の参考文献はいくつか読みました。英語の文献というと難しそうに思われるかもしれませんが、工学系の技術論文は、いくつかの専門用語の単語さえ覚えたら、使われる文法は極めて単純なものばかりなので、読むことは比較的簡単です。

 

卒業後は某市役所へ入り、水道局へ配属されました。
1981年になって、フィリピンのマニラでアジア太平洋地域の水道の国際会議があるので、そこで発表してくるよう出張命令を受けました。半年間ほど準備をして、会議での発表論文も書いて、発表することになりました。
太平洋を取り巻くアジアやアメリカなどの各国から参加者がありました。

発表自体は原稿を読みながらスライドを使って説明し、スムーズに終わったのですが、終わって質問の時間になると、多くの出席者からいろいろな質問が飛んできました。
質問の意味がある程度わかるものに対しては、専門ですから何とか英語でも答えられたのですが、インド人や中国系のマレーシア人などの発音はとても訛りが強く、何を言っているのか全く聞き取れません。
困ったなあと思っていると、座長をしていた韓国人の老大学教授が私のそばに来て、質問の意味を日本語で教えてくださいました。
この老教授は、事前の打合せ会議などでは英語だけで話し、日本語を話すとは全く想像していなかったのですが、考えてみたら当時この年齢の韓国の人は、戦前に学校で日本語を習っているので話せるのですね。(後年、スイスのロープウェイの中で、韓国人の老婦人からいきなり日本語で話しかけられた経験もありました。)

 

この国際会議は、アメリカ人やオーストラリア人のような英語ネイティブの人も少しはいましたが、大部分の参加者はアジアの英語は母国語ではない人たちでした。それでも、国内ではかなり英語が使われているアジアの国も多いので、大部分の参加者は私より英語が速く話せたと思います。
この時、あるタイ人の男性とお茶をしながら話したことがあります。
この男性は英語を話すスピードが私より少し遅く、あまり話すのが得意ではないみたいに思われました。そうすると、私の心に余裕が生まれ、焦らずゆったりと言いたいことを話せました。
自分よりも英語を話すスピードが速い人と話していると、どうしても焦ってしまい、うまく話せなくなりがちですが、この時の経験から、聞き取れなければもう一度ゆっくり話してもらうよう頼めばいい。自分のスピードでゆっくり考えながら話せばいい、と考えるようになりました。
その後、2回ほどイギリスやオーストラリアでの国際会議に行きましたが、1対1や少人数で話す場合は、この流儀であまり苦労なく過ごせました。

我々通常の日本人は、中学高校の6年間で膨大な量の英語の授業を受けています。そして、これらの授業で習った英単語や文法の知識も、簡単なことを英語で話すには十分すぎるくらいの量です。
それでも、いざ外国人と英語で話すとなると、詰まってしまってなかなかスムーズに話せないのではないでしょうか?
これは、英単語や文法の知識がバラバラに記憶されていて、話すために効率的に整理されて記憶されてないからだと思われます。
最近は学校の英語の授業でも、話すことに力を入れているようですが、少なくとも団塊の世代以上の年齢の日本人は、英語の知識はいっぱいあっても、簡単なことを話すにも苦労すると言うのが実情ではないでしょうか?
これはとてももったいないと思いませんか?
まさに宝の持ち腐れです。

町の大きな本屋へ行くと、英会話の本がたくさん並んでいます。
でも、どうもこれらの本を見てみても、日本の英会話本はネイティブ並みに流暢に日常会話を楽しむことを目的としている本が多いように感じます。
でも、これは実際はとてもハードルが高く、途中で挫折してしまうことが多いと思われます。
それよりも、何でも言いたいことを何とか英語で伝える。それも、学校の英語の時間で習った知識を活用して、今すぐ苦労なく英語を話す方法はないものかと、いろいろな文献も調査した結果、自分なりの工夫も加えて一冊の本にまとめました。
それが次の「
埋蔵金活用! かんたん英会話」です。
埋蔵金とは、中学高校の英語の授業で習って、頭の中に残っている英語の知識のことです。
これを有効活用して、今すぐ苦労なく英語を話せるようになりましょう!
次のページに、この本の紹介をしていますので、ちょっとのぞいてみてください。

「埋蔵金活用! かんたん英会話」紹介ページ
 
https://www.ymdtym.com/landing1

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